杉本佳一が遊園地再生事業団『夏の終わりの妹』
劇伴音楽を担当しました。
『夏の終わりの妹』
/遊園地再生事業団
日程:2013年9月13日(金)- 9月22日(日)
14ステージ
会場:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
CAST & STAFF
作・演出:宮沢章夫
美術:林 巻子
音楽:杉本佳一(FourColor/FilFla)
照明:木藤 歩
音響:半田 充(MMS)
衣裳:山本有子
舞台監督:田中 翼
演出助手:山本健介(ジエン社)
宣伝美術:相馬 称
制作:金長隆子(ルアプル)
なぜインタビュアーの資格を取ろうとしたのか動機をたずねられても、謝花素子は、いまではもう自分でも、それ がなぜだったか忘れていた。高田馬場にある古い映画館で『夏の妹』というやはり古い映画を観たのがきっかけだ。それを監督した人物に創作の動機を質問したいと思った。
自分が生まれた島を舞台にした意味を知りたかった。い や、もっと単純な理由だ。ほんとは意味なんてどうでもよ かった気がする。『夏の妹』は一九七二年の、自分が生ま れるより十年も過去の作品だ。つまり沖縄が日本に返還 された年だった。
自分が住む、東京都渋谷区汝滑町(ウヌヌメマチ)には、 区内のほかのどの町にもないが、たまたま、インタビュ アー資格制度があった。資格さえ取れば、誰にでも、どん なことでも質問ができるとインタビュアー資格制度を案 内するパンフレットにはあった。同時に、資格がなければ 汝滑町では、誰にも、どんなことも質問してはいけない。
PHOTO : © Nobuhiko Hikiji
*本公演の劇伴音楽を収録したCDが発売中です
杉本佳一『Play Music』